料理苦手なパパにも最適。目を離してもOKな「ほったらかし調理家電」。

 仕事や子育てに忙しい共働き世帯の強い味方として、また“自炊男子”たちの重宝ツールとして、最近人気上昇中なのが、「ほったらかし調理家電」と呼ばれるアイテム。材料を入れてスイッチオンするだけ、あとは自動的に料理が出来上がるというもの。つまり、調理中に、目も手も離すことができ、その場を離れることのできる調理家電のことです。その空いた時間を、子供の世話や他の料理作り、洗濯や掃除など別の用途に充てられるというところが、この家電の最大のメリットであり人気の要因。ただ、調理自体に費やす時間が縮まるということではありません。あくまでも調理に関わる時間を立体的に使えるということで、いわゆる“あっという間に完成!”といった、“時短”を売りにした家電ではないということです。

 [シャープ]から昨秋登場した「ヘルシオ ホットクック」は、水も火も使わずに調理できる、業界初の“電気無水鍋”。セットした食材から出る蒸気を水滴にして鍋の中を循環させるという調理システムのため、途中のかき混ぜや火加減などは不要ですべておまかせ。「ホットクック」という製品名には、「ほっとく」の意味も込められているとか。

 食材を入れ、時間と温度の設定だけをしてスイッチを入れたら、出来上がるまでは一切ノータッチという「圧力IHなべ」が[象印マホービン]から登場しました。同社お家芸の圧力技術を導入して開発された、炊飯器感覚で使えるIH式圧力鍋で、加熱途中の吹きこぼれの心配無用、かき混ぜも不要です。

 油を使わずに揚げる・炒める・煮込むが1台でできる「アクティフライ」(ティファール)も、食材を入れてスタートボタンを押すだけで、あとは“ほったらかし”でOK。油汚れ、油処理の心配もなく、特に幼児がいる家庭では歓迎されています。

 「ヘルシーコトコト」(レコルト)は、水を沸騰させた熱とその蒸気で調理する“湯せん加熱式”の調理家電。調理鍋と調理トレイを上下にセットし、鍋部分でご飯、トレイ部分でカレーというように、一人分の料理を2品同時に調理できます。火加減調整をはじめ、焦げつきや吹きこぼれの心配もなく、出来上がるまでは“ほったらかし”。

 火不用、技術不問の「ほったらかし調理家電」は、男性やシニア、子供といった、これまで料理とは無縁の人たちをキッチンに向かわせるきっかけとなるかもしれません。

※参考:
シャープ               http://www.sharp.co.jp/
象印マホービン           https://www.zojirushi.co.jp/
ティファール             http://www.t-fal.co.jp/
レコルト               http://recolte-jp.com/
日経МJ(2015年10月2日付)